2005年削ろう会in与板

平成17年10月9日(日)
新潟県三島郡与板町大字江西乙2340-1
与板町町民体育館


10月9日、昨日の雨も一応上がり朝から会場設営と販売コーナーの商品搬入のため今回会場の与板町体育館へ。
9時スタートにもかかわらず体育館が8時半にならないと開かないので開くと同時に大慌てで準備開始。
文字通り汗だくになって展示の準備をしていると、早くも昨日当社に来訪してくれたおなじみさんが顔を出してくれ、
朝の挨拶もそこそこにかなりあせりながらも商品を並べ続ける。
9時に始まった開会の挨拶を背中で聞きながらもまだ展示が終わらない状況にあせあせ。
展示し終わった商品からのぞきこむ人も次第に集まり始め、早速お買い上げのお客さまも。ありがとうございます。
展示即売コーナーは今回も刃物問屋の他に与板のお菓子、越後のお酒などもあり、あちこちで大盛況でした。
結局、終了までなんだかんだでお客さまが途切れずに忙しい一日でした。
展示会用に準備した、当社で長いこと在庫になっていた小鉋(名前もわからないものや、台が日焼けしてまともには
売れないがお値打ちな鉋など)は、あっという間にほぼ完売。
他にも超特大特製金板、両刃ストレートエッヂ、光川順太郎作細巾両刃鋸、細工鋸、人造砥石、鉋堀台、角木槌、
アトマダイヤモンド砥石、空母、、レザー鉋袋、小鉋、彫刻ノミ、「2006年カレンダー越後群像」などなどお買い上げ
ありがとうございました。

削り台は全部で18台位(?数え忘れた!)用意され、各々があちこちで削りスタート。
午前中は調整や試し削りでしたが、早くもすばらしい「削り華」が出始めました。
今回の薄削り競技は、削り材料を従来通りの持込材(たいていは米ヒバ)と県産材(杉)の2種類を設定しましたが、
事前の説明がわかりにくかったのかほとんどの人が従来通りの持込材で削り始め、途中で係りの人の
「県産材の参加者が少ないのでこちらの方が入賞しやすいですよ」とのアナウンスで県産材の方を
削る参加者が増えました。
でも、同じ杉の材料でも白太のものや、赤のマサ目のものもあり、材料によりかなりのばらつきがあるようで
途中からだとなかなか薄い削り華は出にくいようでした。

数日前から体調を少し崩された碓氷さんは会場には来ないと言っておられましたが、途中で少しだけお顔を
出されると、やはりたくさんの人だかりになりました。
門下生でもある小森さんの息子さんの製品を見てなにやらアドバイスをされていました。

会場の外では「鉋の裏出し」と「村のかじや」が催されていました。
「鉋の裏出し」では、鍛冶屋さんから提供されたB級の鉋や小鉋を使い、坂口研屋さんの指導で慣れない鎚を
振っての初体験。そこで自分で裏出しした鉋はおみやげでお持ち帰りOKのようでした。
(あとでせっかくの記念なのでと、裏刃を付けて台仕込みを頼まれました。)
「村のかじや」は今までに何回か見せていただいているので、見学者を尻目に再び会場内へ戻りました。

会場内の「子供作品造りコーナー」では「竹とんぼ・版画製作・鉛筆削り」の体験。
子供たちが慣れない手つきで切り出しを持って一生懸命でした。
版画製作コーナーでは子供より熱心な大人もたくさんいました。

あっという間に3時になり、「薄削り」の測定開始。みんなの目が急に真剣に。
すでに10ミクロン以下は当たり前のレベルで続々と記録が出始めますが、やはり県産材の方は苦戦。
最終結果は、県産材の優勝が渡辺猛氏(13〜22ミクロン)、2位が河村文道氏(19〜22ミクロン)、
3位が伊藤雄次氏(20ミクロン)。
持込材の優勝は武藤勇氏(4〜5ミクロン)、2位は菅野法男氏(5ミクロン)、3位は五十嵐貢氏(4〜7ミクロン)
でした。
出展した店が各自提供した景品は、今回は県産材部門の入賞者から順次選ぶということで
県産材部門優勝の渡辺さんはやはり碓氷さん提供の「無限乃夢」を手ににっこり。(当然ですよね。)
各入賞者も順に景品を選んで終了。
その後一斉に撤収開始。
毎年のことですが、かたづけに取り掛かると挨拶もきちんとできずにそのままお別れになってしまう人があり、
大変申し訳なく思っております。

来年1月からは与板町も長岡市に併合され長岡市与板町となります。
恒例の「ミニ削ろう会」もどのような形になるかはわかりませんが、たぶんまた開催されお会いできると
思いますのでよろしくお願いいたします。
後日、商工会に確認したところ当日の来町者は例年より少なめの約200人くらいで(いつもの常連さんが都合が
悪く欠席された方が多かったようです。)会場も広くなったので全体にゆっくりと楽しめ、
とても良い「削ろう会」だったと思います。

開催にご尽力いただいた主催・共催の方々ありがとうございました。
結構楽しい会ですのでまだ参加されたことのない皆さん一度参加されてみてはいかがですか?
 来年もまたお会いできることを楽しみにしております。


会場の与板町町民体育館 会場内風景 昨年より広い会場なのでラクラク
当社販売コーナー コーヒーショップ。シュークリームも。 越後のお酒。おみやげにどうぞ。
薄削りコンテストの景品。鉋、小鉋、ノミ、切出し、お米、お酒etc 子供作品造りコーナー
版画製作は大人の方が熱心? できあがりの竹とんぼ うまくできたかな?
腕自慢の人たちの削り比べ
右写真のたてノミ鉋での削り 田斎たてノミ75mmの鉋(?) 碓氷さんのアドバイス
鉋の裏出し体験 恒例の村のかじや すばらしい削り華
細田さんによる測定 持込部門優勝の武藤勇氏 県産材部門優勝の渡辺猛氏

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