第11回 与板都野(つの)神社内 金山(かなやま)神社前 平成12年11月5日(日) 村のかじや一同 |
平成12年11月5日(日)に与板都野(つの)神社内の金山(かなやま)神社前で11回目の 『ふいご祭』が取り行われました。 当日は少しくもり空でしたが、雨の心配もなく暑くも寒くもなく良い一日でした。 先日の削ろう会のせいか県外からわざわざおいでになる人が目立ち、栃木から 観光バスで20人くらいの団体や秋田、群馬、所沢などからの人もみえました。 『鉄と火のカーニバル』と銘打ったイベントは「お祓い」「古式鍛錬儀式」「体験コーナー(ナイフ、小刀の製造)」「ノミで穴あけコーナー」「がらくた市」「金物展示即売会」などがあり、一日中にぎわっていました。(今年は与板町内に人より町外の人の方が目だった) 体験コーナーでは、鍛冶屋さんのまねごとで初めて小刀を造らせてもらいました。 ちょっぴり鍛冶屋さんの気持ちがわかったような? とってもおもしろい! 自分だけのオリジナルの刃物(アウトドアナイフ、小刀)が格安(送料などのほとんど実費,今回は\1,500)で造れます。 毎年この時期にありますので来年はぜひどうぞお越し下さい。 |
越後与板打刃物のあゆみ |
与板の金物の起こりは戦国時代にさかのぼり、上杉謙信の四天王の一人直江大和守実綱(直江山城守兼続の祖父)が天正六年(1578)に春日山より兼光・兼辰の流れをくむ刀剣師を与板に連れて来たときから与板打刃物は呱呱の声をあげたのです。 以後徳川時代には牧野氏・井伊氏と変わり城下町として、また信濃川を利用する舟便の港として隆盛をきわめたのと併せて豪商が郡出し、享保年間には与板の大工道具は、土肥のみ(土肥助右エ門作)または兵部のみとして広く天下に知れ渡りました。 明治以後、竜眠斎兼行(下の写真参照)等の刀工が刀剣を製作するかたわら、かんなの製造に着手し全国にその名を馳せた。戦国の世より400余年をも鍛えに鍛えられた与板の打刃物は自他ともに認められ全国一の主産地となり有名である。 現在は町及び業界が一体となり、伝統的技術と技法による伝統的工芸品産地として昭和61年3月12日通商産業大臣の指定をうけた。さらに伝統ある生産方式を重んじ、改良と進歩を併行させながら振興発展に取り組み隆盛をはかっております。 |
ふいご祭の由来 | 陰暦11月8日に鍛冶屋・鋳物師・かざり屋などが、その守護神とする稲荷神をまつるおまつり。 ☆ふいご(「吹き皮」の転) 鍛冶屋などが火をおこすために使う一種の送風機。たぬきの皮などで作り、手や足で押したり引いたりして風を送る道具で、鉄の火造りや佐渡の金山や銅山の製錬の道具として使用された。 |
村のかじや |
平成2年に与板町のかじやの有志が11月8日の『ふいご祭』をもっと賑やかにしようと始めた会です。 明治・大正時代のかじやの伝統的な道具と伝統技法の継承を中心にしたイベントを氏神様の金山神社に奉納します。 また、『鉄と火のカーニバル』と銘打って「かじや体験」「がらくた市」「ノミで穴あけ」などいろいろな催しをやっている。 毎年11月8日に近い日曜日に実施。(今年は11月5日) 平成6年千葉県、8年島根県出雲市などで出張実演。 会員12名 (平成18年10月現在) |
都野(つの)神社 | 金山(かなやま)神社 | 刀工 竜眠斎兼行 |
金山神社でお祓い | ふいごの前でお祓い。その火でふいごに火をつける。 | |
古式鍛錬儀式 (ノミ) | 古式鍛錬儀式 (小鉋) | ノミの銑がけ |
ノミで穴あけに挑戦 未来の大工さん? |
がらくた市 掘り出し物がいっぱい |
小刀造りの体験 |