兵庫県三木市細川町槙山
グリーンピア三木
平成14年9月7日(土)・8日(日)

 9月6日長岡駅午後11時29分発の「きたぐに」で大阪へ出発。 駅で同じ電車の寝台車に乗る横坂さんと舟弘さんたちに会ってしばし雑談。 出発の時間になり、弟と二人我々は普通車へ。 ここでとても寝られなければグリーン車に移る予定だったけど、途中で席がすいてきて大丈夫そうなので二人で4人掛け座席をそれぞれとって窮屈なかっこうで横になっているうちにウトウト。 ところが夜中にふっと気がつくとあいていた前の座席に人が座っていてビックリ! やはりUSJの影響でしょうか?金曜日だったので意外に混んでいました。
 翌日の早朝6時48分大阪到着。 初めての大阪、駅構内の食事処はカレー(朝からキツイ)やモーニングセットなどでいまいちなので駅の外に出たけれど何もないのですぐに元町へ移動。 今度は駅前に「松屋」があり二人とも牛丼気分だったので満足。(牛丼はキツクないの?) 予定していた「竹中大工道具館」はまだ早すぎたので近くの喫茶店で時間をつぶして再び行くと開館前なのにもう開いていて次々と大工さんらしい人が入館。 考えることは皆同じで人がいっぱい。 想像していたより小さな建物でしたがもう目にすることが困難な千代鶴是秀さん、石堂秀一さんの鉋や松原善作さん、左久作さんのノミ、宮野鉄之助さんの鋸などが展示してありました。 武生の直井棟梁さんや与板の小鉋鍛冶の小森さんの奥さんと息子さん(秀樹さんは体調不良で今回は欠席)など知った人の顔もチラホラ。 適当に切り上げ、タクシーで新神戸駅へ。 迎えのバスに乗り込むとHP「木の工房 花みずき」を運営している手柴さんに与板での削ろう会以来の再会。 お互いHP運営上の苦労話や近況報告などで盛り上がる。 グリーンピア三木に到着してまず受付を済ますが、三木の人の手際の良さに感心。 時間がなく会場で開会の挨拶を見てすぐに駅で買った弁当をかきこんで工場見学へ出発。 我々は1号車のバスでまずゼットソーで有名な岡田金属さんへ。 さすが工場見学の受け入れに慣れているので入り口で各自にイアホン付きの受信機を渡される。これで説明の声が聞こえてくるのでよくわかりました。 生産のほとんどすべてが機械化されていて一度材料をセットすればあとは完成まで機械が作り、その自動機械もすべて自社製とのことで驚かされた。 次に小規模の会社が集まっている三木金属工業センターへ。 ここは最初の予定表にはなかったところで「あれっ」という感じでしたが、最初に見学したカネジュンさんは当社が昔から取引している会社だったのでうれしい訪問でした。 長い取引ですが若社長には初めてお会いしてお話もでき、そしていまでは貴重な鋸の銑(せん)がけの実演も見せていただきとても勉強になりました。 その後、鉋、替刃鋸、玄能などの製造過程を見学。 特に金槌造りはハンマーと道具だけでみるみる形ができていく様子はまるでマジックのようでした。 次に鑿・替刃鉋などの小山金属さん、独自の製造方法や大量生産に圧倒。 時間がなくここで工場見学終了でホテルへ戻ることになり、みんな期待していた常三郎さんの工場見学ができずちょっと残念がっていました。 部屋でひとやすみしてからお待ちかねの懇親会。 与板削ろう会で知り合い、その後ネット上でも取引していただいている香川の生島さんに、会場に向かう途中で偶然出会い、なつかしい再会。 その回りの人の名札を見るとネットで注文をいただき、メールでやり取りしたおなじみの名前の人が何人も。 みんな生島さんと同じ香川県のグループで、うれしい初顔合わせ。 そのまま同じテーブルでいっしょに懇親会スタート。 初めて会ったとは思えないほど会話もお酒もはずみ、そしてごちそうもたくさんありました。 フルーツ、デザートもあり大満足。 後半は恒例のくじ引きによるプレゼント。 鉋、ノミ、天然砥石、槍鉋、和釘、下刃定規など寄付された道具が次々とくじで当たった人にプレゼント。 我々のテーブルでも次々と当たりがでたけれど、残念ながら私はハズレ。 盛況のうちに散会。 一日目終了。

 二日目、我々は削りに参加するわけでないので少しゆっくりと朝食へ。 バイキングの朝食会場は少し前まですごい混雑だったらしかったけど運良くもうすいていました。 生島さんたちは先に会場へ行って削りの場所を確保してからやっと朝食、やはり慣れていて手際が良いと感心。 会場に向かうともうすごい人、人、人。 各自準備で忙しい様子。 鋸の薄削り、釿はつり、槍鉋がけなどのコーナーがある中でおもしろい鉋を発見。 沖野棟梁が作ってきた鉋で、柱のほぞ穴の中を削る鉋でノミで削るよりきれいにできるそうで今回は平鉋タイプだけだったが際鉋タイプも作れば際の方も削れるとの事。(下の写真参照。) 削ろう会では毎回変わった鉋がでています。 会場内を歩いていると「貢くん」の声に振り返ると見覚えのある子が。 パパの出口さんがすでに「貢」と言う名前が決まっている生まれる予定の子供の名前をつけた鉋を碓氷さんに作って欲しいと依頼され半年がかりでやっと作ったその「貢くん」本人でした。その後奥さんが新潟県出身なので里帰りの際3人で当社に来られたことがあり今回は地元兵庫なので再会を楽しみにしていました。 相変わらず元気で人見知りしない貢くんでした。 削ろう会会場の隣の建物で「三木金物総合展」も大々的に開かれ大盛況でした。 私も通常紹介を受ける事のない三木の商品を目にして新規に取引したい商品をいくつか見つけました。 このロビーでは当社取引先の小売屋さんの社長さんたち(石川、福井、滋賀)に偶然次々にお会いできこれもビックリしました。(30分くらいの間に5〜6人も) 午後になりそろそろ削り華の測定が少しずつ始まりましたが、帰りの時間があるので何人かの人に挨拶して2時過ぎに会場を後にしました。 親切な取引先の担当者が個人的に近くの新神戸駅まで直通のバス停まで送ってくれてとても助かりました。(会場からの便が車でない人にはちょっと不便。) 来たコースを逆に戻り11時前に無事与板に到着しました。
 久しぶりに削ろう会に参加していままで名前しか知らなかった多くの人と顔を合わせてお話ができとてもうれしかったです。 また長い取引がある三木市にも初めて行く事ができとても勉強になりました。

また機会がありましたら参加して皆さんとお会いできたらと思います。 いろいろとありがとうござました。
   

「削ろう会」杉村幸次郎さん

会えてうれしかった笑顔、笑顔 !(^^)!


三木のシンボル「金物鷲」 にぎやかな「削ろう会」会場
真剣な砥ぎ場 大鋸 釿はつり 槍鉋がけ
沖野さん考案の柱の穴削り鉋 出口さん(貢パパ) パズル?
国際的鉋がけ 上條さん、さすがです。 貢くんです。パパが碓氷さんに
僕の名前の鉋を作ってもらいました。
鋸の薄削り すばらしい削り華 ファッションショー入賞者
国際会議? 手仕上げ「光川順太郎」鋸 「カネジュン」若社長。
いつもお世話になってます。
ずらり勢ぞろいした鉋たち

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